造石法華経供養遺跡
当遺跡は、釈迦堂・地蔵堂を中心に、石造地蔵菩薩・石造宝塔・石灯籠、絵馬など法華経、法華経の読経、写経に関連した大規模な遺跡である。釈迦堂は昭和62年(1987)、地蔵堂は平成18年(2006)、宝塔移設は平成22年(2010)に保存修理を実施している。
甘楽町教育課 文化財保護係 ウェブサイトより
造石地蔵菩薩は、右足を左足の腿に乗せる半跏倚坐の姿勢である。頭部から膝部分まで5段構成し、左足を垂下させ、走行は3mである。正面膝部分の幅1.56m、背面の幅1.33m、膝から背までの奥行1.52m。頭部は剃髪、眼球には墨が入れられ、顔面は丁寧に調整され白色が塗られていた可能性がある。左手に如意宝珠を持ち、右手は錫杖を持っていたと思われる。衣には赤色塗彩が部分的に残存している。背面左側に元和9年(1623)銘がある。石材は凝灰質砂岩である。